「すべての犬は天国へ行く」観て来ました

ご無沙汰してしまってすみません・・・

今日は、先日公開された舞台「すべての犬は天国へ行く」について、私見をちょっと【ネタバレ全開】で残しておきたいと思います。演劇に関しては全くの素人ですし、かなり推し補正が掛かっていると思いますが^^;;;
そして細かいところが抜けていたり、物語の流れが多少前後してしまっているかもしれないところもあるかもしれませんので、あらかじめご容赦ください・・・

殺し合いの果てに男が一人残らず死に絶えた西部の町の古びた居酒屋。
今や、来る客はいない。女達は途方に暮れて、ただ酒を飲む。
二階の売春宿は商売あがったり。
やがて、奇妙な町のバランスは女達をひとり、またひとりと蝕んでゆく・・・。
壊れた女たちの西部劇。
シリアス・コメディーの最高傑作の本格演劇に乃木坂46が挑む。

まずは、配役とかをちょっと書いておきますね。役名の後のカッコは、キャラクターの年齢設定です。

早撃ちエルザ(23):アイアン・ビリーを探す流れ者・・・・・井上小百合
クレメンタイン(21):酒場の主人の娘・・・・・伊藤万理華
マリネ(28):クレメンタインの義姉のバーテンダー・・・・・若月佑美
エリセンダ(28):2階で働く娼婦・・・・・東風万智子
デボア(28):2階で働く娼婦・・・・・鳥居みゆき
カトリーヌ(24):2階で働く娼婦・・・・・新内眞衣
エバ(42):酒場の使用人の妻・・・・・柿丸美智恵
メリィ(16):エバの娘・・・・・生駒里奈
グルーバッハ夫人(46):農夫の妻・・・・・山下裕子
リトルチビ(7):黒人の少年・・・・・ニーコ
カミーラ(28):アイアン・ビリーの妻・・・・・猫背椿
ガス(25):不良女・・・・・斉藤優里
キキ(26):ボレーロ医師の妻・・・・・桜井玲香
クローディア(16):保安官の娘・・・・・松村沙友理
チンピラ:ガスの手下・・・・・甚古萌、音華花
新聞配達の少女:実は靴屋が代理でやっている・・・・・新内眞衣
ステファーニア:2階で働く娼婦・・・・・山田琴美
2階で働く娼婦・・・・・榎本美鈴、谷松香苗、伊藤桃花
dog_cast観劇した人なら、この写真のほうがイメージが付きやすいかと思います。あ、乃木坂メンバーには名前振っていませんよw

ある町を舞台にした西部劇なんですが、基本的には町の住人の狂気が描かれています。ところが、さゆが演じる「早撃ちエルザ」だけが町の部外者です。つまり、エルザだけが町を客観的に見ている役どころ、ということになります。ここがポイントでもあり、演者としてのさゆの難所でもあります。
実際にセリフを聞いてみるとすぐに分かりますが、いかにもガンマンというセリフ回しと、普段のさゆに近いセリフ回しの2パターンがあります。客観と主観、シリアスとコメディ、早撃ちエルザとエルザ・セジュリック、といった2つを演じている、という感じになるでしょうか・・・

物語の冒頭、カトリーヌ(まいちゅん)の1人芝居でスタートします。まいちゅんは舞台にはいませんが、声だけでアイアン・ビリーとの掛け合いを演じます。それを舞台にいるリトルチビ(ニーコさん)が様子をうかがっています。そして上手側ステージサイド(酒場の外)に登場したまいちゅん、さすが娼婦役ということもあって色っぽいです。ここで、リトルチビとの会話が始まるのですが・・・はい、これは観た人だけのお楽しみということにしておきましょう。ここでの名言(?)は「ボーボーさ(`・ω・´)」ですねw151005_ngz_003そしてメイン舞台(酒場)は、エバ(柿丸さん)とメリィ(生駒ちゃん)が酒場の掃除をしているシーンから始まります。メリィは話し方が抜けていて、すぐに「あ、小さい子供のまま成長が止まっている子だ」ということが分かります。このあどけなさが、時に笑いを生み、時に狂気に映ります。生駒ちゃんが、この役になりきることで、笑いも大きくなるし、その裏にある狂気にも背筋が凍ることになります。
二階から降りてきたデボア(鳥居さん)との掛け合いも、実は大きな「伏線」になっている気がします。犬の鳴き声を「いつもと違う」というメリィに、分からなかったからもう1度鳴いてくれ、って言うのも単なるコメディの一つだと思ってました。当然犬はそんなこと分かりませんから、鳴くわけありませんw で、叩いて鳴かせようと席を立つデボアをメリィが入り口に立って止めます。この一連の流れ、あとでちょっとお話したいと思います。

そして下手側ステージサイド(酒場の外)にまたリトルチビが。するとそこに、流れ者の早撃ちエルザ(さゆ)が登場します。ここでの掛け合いも面白いのですが、会話のポイントは「エルザは流れ者である」ことと「町に来た理由はアイアン・ビリーを探しに来た」ということです。登場人物で、唯一町の人間ではないことは、物語上おおきなポイントになります。

そこに、銃声と犬の鳴く声。エルザは様子を見に行こうとします。そこで袖から登場するクローディア(まっちゅん)と出会います。「保安官の娘だ」とリトルチビが紹介します。

クローディアはそのまま酒場に入ります。だれもいませんが、二階からクレメンタイン(万理華)が登場します。保安官の死の真相を知りたくて酒場にやってくるクローディアと、目撃談を語るクレメンタイン。肉屋のアルトゥーロに至る流れが楽しいですw ここでの名言(?)は「肉切り鉄砲(・∀・)ドヤ」ですねw
そしてここでエリセンダ(東風さん)登場。下ネタトークに恥ずかしがって店をでるクローディア、16歳。可愛い子ぶってるクローディアが大嫌いなクレメンタイン。
この後のエリセンダとの掛け合いのあたりから、徐々にクレメンタインの「嫌なヤツ感」が漂ってきます。

・・・・なんかあまり内容を追いすぎると長くなりすぎるな

いったんここで終了。後半へ続く!www


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